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COLUMN
コラム

2025.09.20
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犬・猫の歯周病ってなに?

こんにちは、港北にっぱ動物病院です!
病院でこんなこと言われたことはありませんか?

「この子は歯周病があるから、歯を一度キレイにしましょう。」

私たち人間のでも一度は耳にする【歯周病】
今回は歯周病についてお話したいと思います。

犬・猫ちゃんの歯について

🦷歯の構造
歯冠 :歯として見えている白くツルツルしている部分      
歯根 :歯肉の中にある見えない部分

🦷歯の本数は?
犬:乳歯32本 永久歯42本
猫:乳歯28本 永久歯30本
人:乳歯20本 永久歯32本
食性によって本数や形がことなってるのが分かります。
捕食をしてお肉を咥え引きちぎる肉食動物は歯が全体的に尖っています。草、野菜なども食べる雑食動物は草などをすり潰すため平らな歯も生えています。

🦷犬・猫も歯は生え変わるの?
犬ちゃんでは生後4-5か月頃、猫ちゃんでは生後3ヵ月頃から始まり1歳までにはすべて生え変わります。
生え変わりの時期は歯に違和感を感じるため物を噛んだりすることが増えてきます。
その際に乳歯が抜けることが多く、そのまま飲み込んでしまうことがほとんどのため、乳歯を拾えたらラッキーです!

歯周病とは?

字のままのように【歯】の【周り】の【病気】のことを指し、歯肉炎・歯周炎をの総称を【歯周病】といいます。 歯垢中にある細菌の感染によるもので、【歯】そのものの病気ではなく、細菌が歯を支えている【歯周組織】という顎の一部を(歯肉や骨)を壊してしまう病気です。

🦷歯肉炎
歯肉が歯垢の菌に反応して炎症を起こし赤く徐々に腫れる状態。歯肉に対しての炎症が起きているので歯を支えている組織(歯槽骨、歯根膜)は崩れていません。

🦷歯周炎
歯肉と歯を支える組織の病気。歯肉が下がり、赤く腫れ、骨(歯槽骨)を溶かしてしまっている状態。歯周ポケットも深くなり歯垢が溜まりやすくなります。病状が進行すると歯の周囲だけではなく、菌が出す毒素が血液に乗って体中に広がり全身(臓器)に影響をもたらすこともあります。

犬:歯肉炎
猫:歯肉炎

歯周病のサイン!?

こんな症状出ていませんか?

☑くしゃみ・鼻水が出る?
☑口臭が強い?
☑口を触ると嫌がる
☑食べ方が変?
☑口をカクカクさせる?
☑歯が汚れている?
☑歯磨きで歯肉から血が出る?
☑目の下や顎が晴れている?
☑歯と歯肉の間に膿?

思い当たるサインがあるときは一度お口のチェックをしてもらうことをお勧めします!
速い段階で見つけることができれば大切な歯を守ることができ、健康寿命を長くすることができます。

最後に・・・

歯肉炎の段階で発見ができると継続的な歯磨きで改善がみられることもあります。しかし、歯周炎は歯磨きだけでは改善が難しいことと、見た目では分かりずらい場合もあり歯石があまりついていなくても大丈夫とは言えません。そのため少しでも気になるとがあれば気軽に当院までご相談ください!